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僕の「理想のサッカー選手」

Sportiva(スポルティーバ)
編集部 池沢憲治

僕は三十路の草サッカープレイヤーだ。フルコートの11人制とフットサルを合わると、最低でも月3回ペースでボールを蹴っている。そんな僕にとってのなでしこリーグは、取材対象でもあるし、草サッカーをする際の最高のお手本でもある。

 仕事柄(趣味とも言えるが)、サッカーの試合は男女問わず幅広くチェックしている。海外サッカーはCL&プレミアリーグ中継を中心に見ながら、Jリーグは年間チケットを持っている地元クラブの試合に可能な限り参戦している。ただ、こうした男子サッカー観戦から、自分の草サッカーに還元できるものは少ない。「フィジカルも違うしなー」と別物として完結してしまうからだ。

 しかし、なでしこリーグでは、自分とのフィジカルの差をそう感じないのに、組織で戦う実に緻密なサッカーが行なわれている。サイドチェンジなど象徴的で、一発で逆サイドへ蹴る筋力がない分、ピッチ中央で1〜2人経由して行なわれる。こういう細やかなプレイを見る度に、届きもしないのに勢いでロングキックをしてしまう自分を猛省し、「そう、こういう丁寧なサッカーだよ」と思いを新たにするのだ。

 そんな僕の「理想のサッカー選手」は、なでしこジャパン&日テレ・ベレーザのエース・澤穂希選手。確かな技術と優れた戦術眼、攻守両面で発揮する抜群の運動量、ボディコンタクトを厭わない勇敢さ−−。もう、すべての面で目標にしている。この2年ほど澤選手の連載を担当する関係上、間近で取材をしてきたが、こんな華奢な体で世界と対等以上に戦っているのかといつも感心し、ますますリスペクトしている次第だ。

 8月の北京五輪では、普段女子サッカーに関心のない、僕と同年代の草サッカープレイヤーもなでしこジャパンの試合を見るだろう。そんな同士がこの機会に、CLやEUROよりも、ずっと身近でお手本となるサッカーがあることを知ってくれたらなと思っている。

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